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CASE

症例紹介

慢性疼痛の緩和

肩関節周囲炎(慢性疼痛)の後遺症が改善

患者様情報

40代/男性

治療法

幹細胞点滴と培養自己上清点滴の組み合わせ治療

治療期間

2023年7月~2024年2月(7か月)
幹細胞3回投与
培養自己上清(サイトカイン)6回投与

ご相談内容

こちらの患者様は1年ほど前から肩周囲の痛みで両上肢の挙上や回旋制限が発現しました。整形外科を受診し「肩関節周囲炎(40肩)」の診断を受け、消炎鎮痛剤の内服や注射、温熱療法、運動療法リハビリなどの治療を受けましたが、痛みが軽減せずに半年ほど経過してしまったそうです。
当院初診時には、肩関節周囲炎後遺症に伴う疼痛及び軽度運動制限(挙上・回旋)を認め、疼痛スケール VAS 4/10 と評価しました。

治療経過

① 2023/7/28 初診および説明と同意
本人に自己脂肪由来幹細胞点滴と自己培養上清(サイトカイン)点滴の組み合わせ治療計画について、説明し同意を取得しました。

② 2023/8/16 自己脂肪組織採取
キシロカイン局所麻酔にて臍右下部より木下式術式にて、パンチで3mm径の穴をあけ、そこから脂肪組織を引っ張り出して組織を5ℊほど採取。
出血軽度 2針ナート、テープで固定し終了
気分不快等なし
脂肪採取前Vs Bp:135/80 P:46 SpO2:99%
  採取後Vs Bp:139/86 P:51 Spo2:99%
30分後、止血確認良好、1週間後抜糸予定
翌日より、国内細胞培養加工施設(厚生労働省の特定細胞加工物製造許可)にて自己脂肪幹細胞培養を開始しました。自己培養上清 1ml×30本 も同時依頼。

③ 2023/8/22 抜糸
2針 創口クリア

④ 2023/9/25 MSC(自己脂肪由来間葉系幹細胞)初回投与
総投与数 / 1億個
投与法:経静脈的投与(点滴)

⑤ 2023/10/16 自己培養上清(サイトカイン)初回投与
総投与数 / 5バイアル(5ml) 生食100mlに混注
投与法:経静脈的投与(点滴)

⑥ 2023/10/30 自己培養上清(サイトカイン)2回目投与
総投与数 / 5バイアル(5ml) 生食100mlに混注
投与法:経静脈的投与(点滴)

⑦ 2023/11/7  MSC(自己脂肪由来間葉系幹細胞)2回目投与
総投与数 / 1億個
投与法:経静脈的投与(点滴)
「肩が軽くなり、良くなっている自覚がある。」とのこと。

⑧ 2023/11/20 自己培養上清(サイトカイン)3回目投与
総投与数 / 5バイアル(5ml) 生食100mlに混注
投与法:経静脈的投与(点滴)

⑨ 2023/12/5  MSC(自己脂肪由来間葉系幹細胞)3回目投与
総投与数 / 1億個
投与法:経静脈的投与(点滴)

⑩ 2023/12/18 自己培養上清(サイトカイン)4回目投与
総投与数 / 5バイアル(5ml) 生食100mlに混注
投与法:経静脈的投与(点滴)

⑪ 2024/01/11 自己培養上清(サイトカイン)5回目投与
総投与数 / 5バイアル(5ml) 生食100mlに混注
投与法:経静脈的投与(点滴)

⑫ 2024/01/25 自己培養上清(サイトカイン)6回目投与
総投与数 / 5バイアル(5ml) 生食100mlに混注
投与法:経静脈的投与(点滴)

⑬ 2024/02/13  経過観察
「初診時に肩の疼痛と動かし難さがあったが。現在は全く疼痛なし。前より肩が楽に上がるようになっている。肌つやも良くなり、リハビリしても疲れなくなった。非常に快調です。」とのことです。
疼痛評価 VAS 4/10 ⇒ 0/10 に改善した。

治療後の変化

2023年10月幹細胞及び自己上清(サイトカイン)複合治療開始。1~2回目の投与後に肩が軽くなり、回復の自覚を認めました。
全治療クール終了後に、疼痛は消失し(VAS 0/10)、肩の挙上も周囲炎発症以前より良くなったとのことでした。
また、肌つやも良くなり疲労感も軽減されました。

治療費幹細胞投与 3回 440万円(税込)
自己上清(サイトカイン)療法 22万円(税込)
治療のリスク細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。
点滴時に肺血栓塞栓症が起きることがあります。
安全性とリスク詳細は、下記のページよりご確認ください。
安全性とリスク